隠された難聴について
騒音で聴神経に恒久的なダメージ
         蝸牛の中の有毛細胞の減少以外にも騒音による聴力低下の原因があることが
           最新の研究でわかってきました。
         音が鼓膜から耳小骨を伝わって蝸牛に入ると 蝸牛内の有毛細胞を揺らします。
         有毛細胞が振動すると 神経伝達物質のグルタミン酸が聴神経のシナプスへ放出されます。
         しかし、騒音によりグルタミン酸が過剰に放出されるとシナプスがダメージを受け減少します。
        脳に情報を伝える 聴神経の神経繊維にダメージが与えられると 音の複雑な情報を検知する能力を
        損なう恐れがあります。
 




         このことを 視覚的にイメージすると デジタル画像の解像度が 下がった様な感じです。

         聴力測定をしても音としては聞こえているので 異常は見つからず 本人も自覚がないので  
          「隠された難聴」 「無自覚性難聴」とか言われます。
          
          聴力を測定すると そんなに聴力は悪くないのに 語音明瞭度を測定すると語音明瞭度が
          低い人とかが たまにおられますが これが原因かもしれませんね。





         「隠された難聴」なら 補聴器を装用して 音が聞こえるようになっても 言葉の不明瞭さは残るので
          補聴器を装用しても 意味が無いようにも思えますが  音自体が聞こえないと 例えば‥    
                          上のようなイメージで はっきりしませんが
            音がきこえれば 完璧でなくても 大分 わかるようになると思います。
            補聴器を 装用しても 完璧には聞こえるとは限らないことを理解した上で
            上手に補聴器を 使用することが大切ではないかと思います。



           シナプスは ダメージを受けて減少すると 2度と元には戻らないとのことです。
            中高年の方々が 徐々に会話の細かい部分の聞き取りが困難になっていく一因の可能性もあるので
            できるだけ騒音で耳を酷使するのは 避けたほうが良いですね。
            








     
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