ハウリングについて
        補聴器から ピーピー音がでる現象を ハウリングといいます。
       補聴器の形が 耳に合っていなかったり 装用が不十分だったりすると ハウリングを起こします。





          
 補聴器の レシーバーから出た
音の一部が 耳穴と補聴器の
隙間から 漏れて もう一度
マイクに入り それが
何回も繰り返されると
ピー という音になって
聞こえるのが
ハウリングの 原因です。




  以前は ハウリングを起こした時の対策は 補聴器から出る音の 高音を下げたり 
 耳穴型補聴器や イヤモールドのベントの径を 小さくしたり 塞いだりする方法が 主でした。





   
 耳穴型の補聴器は
耳を密閉するため 
自分の声の逃げ場がなく 
自分の声が 響くことがあります。
 そこで 自分の声を逃がす
通気穴が ベントです。
しかし ベントから 漏れた音が
ハウリングの原因に 
なることが あります。

   



  最近は いろいろな ハウリング対策が開発されて います。
  ハウリングマネージャー
   ハウリングマネージャーとか ゲインマネージャーと呼ばれる もので 補聴器を パソコンにつないで
  ハウリングする音の高さを 計測して ハウリングする周波数の音のゲインを下げる方法です。
  ハウリングしない ギリギリのところまで 音がだせますが 音声のゲインが下がるのが デメリットです。
※ハウリングする周波数の補聴器から出る音を下げる。
 逆位相ハウリングキャンセラー
  その次に開発されたのが 逆位相ハウリングキャンセラーです。
  ハウリングと 逆位相の音を 補聴器から出して ハウリングを 打ち消す方法です。
  音声の ゲインが下がらないのが 良い所です。
※ハウリングの音を打ち消す音を補聴器から出すとハウリングが消える
 周波数シフト
  ハウリングを 感知すると レシーバーから 出る音を一瞬で 25Hz(ヘルツ)くらい ずらす方法です。
  25Hz ずれれば ハウリングは止まりますが 人間の耳には 4000Hzや8000Hzのうちの 25Hzずれても
  わかりません。
  周波数シフト は 新しい技術で メーカーによっては まだ 採用されているところと いないところが
  あります。
※ハウリングが発生すると 補聴器から出る音の周波数をずらす。
   最新の補聴器は これら3つの ハウリング対策を 全て使って ハウリングを抑えています。




ハウリングを抑える技術が進歩したことで 補聴器は 更に進歩しました。





    フルサイズ





    マイクロカナル
 
   耳穴型補聴器で
  高〜重度難聴の方には 
  フルサイズ でないと
  難しかったのですが
  軽〜中度難聴用だった
  マイクロカナル でも
  高〜重度難聴の方に
  使えるようになりました。
  また 耳穴型補聴器のベントも
  径を大きくできるようになり
  自分の声が 響きにくい
  いろいろ新しい ベントが
  開発されています。

 
  軽くて小さい 耳穴型の
  RICタイプの補聴器も
  高〜重度難聴の方まで
  使えます。
  軽〜中度難聴では 耳栓を
  オープンタイプにすることで
  より自然な 音に聞こえます。

シグニア補聴器の Insio COOL
ハウリング抑制技術の進歩による
耳穴型補聴器の 新しいカタチです。
耳穴型ですが 外耳道部分の通気性が良く
自分の声の響きも 気になりにくい 補聴器です。





     
Top of Page↑